2025.9.27-10.4 写真展「OISO ー 海辺の140年」まち展示
ブラックジャック流 “Ghostly Writing”
(ゴーストリー・ライティング)
言葉にならない思いと出会うために
―文筆の医術的な代行業―
〈自分自身の顔は見えない〉
〈自分を物理的に抱きしめることはできない〉
それは、思いが言葉にならないという構造の、ひとつの比喩。
対話と聴き取りを通じて、あなたの深層を言葉にしていく試みです。
言葉にならなかった思いは、痕跡のようにあなたの中に沈んでいます。
その影は、見えない領域にあっても確かに存在し、日々の選択や感情の底を静かに揺らしています。
掬いあげられたそのしるしが、言葉として立ち上がるとき、あなたの内面は輪郭を得て可視化されていきます。
――
いま、あなたは自分のなかにある思いを、言葉にできていますか?
目覚めているあいだ、私たちは常に意識を働かせています。けれど、直観や感覚から湧き上がる思いは、絶えず移ろい、つかまえきれない速度で無意識の奥へと沈んでいきます。
私たちは、自分の考えや思いを〈意識する〉ことが、実はそれほど容易ではありません。
たとえば、誰かと向き合っているとき──相手の顔は見えていても、自分の顔は見えていない。それは当たり前のようでいて、実は構造的な制約でもあります。どれほど鋭く外の世界を観察できる人であっても、同じ眼差しで、自分自身をまっすぐ見ることはできません。
この身体的な制限は、意識と無意識の関係にもよく似ています。
言葉が追いつけないとき
私たちは「自分を見ている」と思っていても、無意識の底に沈んでいる直観や感性を、意識の場へとすくい上げることは簡単ではない。さらに、自我にはつねに欲望がまとわりついています。見たくないものは見ず、見たいものは都合よく加工してしまう。そうした曇りをまとったまま、私たちは世界を、そして自己を見ています。
自分だけが見えない理由
たとえば、誰かに強く心を動かされたとき、私たちはその人を抱きしめることができます。けれど、どれほど傷ついていても、自分を物理的に抱きしめることはできません。それもまた、私たちの身体構造における限界です。
〈自分が見えない〉
〈自分を抱きしめられない〉
この構造は、「自分の思いだけが、言葉にならない」という状態の、ひとつの比喩なのかもしれません。
だからこそ、私たちは自問自答します。問いを立て、それを自分に向けて発する。その問いが真に的を射ていれば、一瞬だけ自我の曇りをくぐり抜け、自己の全体像が立ち上がってくることがあります。
けれど、ようやく〈それ〉をつかんだと思っても、いざ言葉にしようとした瞬間、もうその正体は形を変えてしまっている。言葉が追いつかない。そんな経験は、きっと誰にでもあるのではないでしょうか。
誰かに問われてはじめて現れる言葉
ところが──ふと誰かに問われて答えるとき、不思議とそれが言葉になって現れることがあります。
私たちは、自分を外の目に映すようにして、誰かに問われることで、ようやく自分の声を聴くことができるのです。
対話を録音してあとから聴き返したとき、自分でも気づかなかった思考の一端に触れることがあるように。
Ship-u【疾風】が行っているゴーストリーライティングは、まさにそのような構造を前提にした試みです。
あなたの物語を可視化する
必要があってあなたが〈目にしたい〉と願う、あなた自身の内面。その姿を、言葉というかたちで可視化する。そのために私たちは、インタビューを通じて、あなたの言葉を一本釣りします。あなたが「あなた自身を外側に見出す」手助けをする──それが、私たちの文筆代行です。
掬いとり、編み上げる営み
言葉たちが連なり、やがて〈かたち〉になる。そのかたちは、俯瞰してみれば「ストーリー」として立ち上がっている。
私たちはそれを「可視化」と呼んでいます。
あなたがまだ言葉にできていないけれど、言葉にしたいこと。あるいは、言葉すら超えた何か。それらを、対話を通して聴き取り、書き起こしていく。
深く潜り、井戸から水を汲むように、あなたの中の〈それ〉をすくい上げ、体系だったストーリーへと編み上げていく──
それが、Ship-u【疾風】のゴーストリーライティングです。
そしてその結果、あなたの中にある思いが、言葉として立ち現れるなら…、
あなたは、自分の意識や潜在意識と、真正面から向き合えるようになるのかもしれません。
もしかすると──
それは、あなた自身も見たことのなかった、あなたの本質かもしれないのです。
可視化してみたくなりませんか?
------
命を扱うように、言葉を扱う
言葉は時に、人の決断や生き方に深く関わります。だからこそ、安易に迎合するのではなく、必要なものを見極め、責任をもって形にする。その態度を「ブラックジャック式」と名づけています。
一定の対価を設けるのもまた、この営みが単なる代筆ではなく、真に必要な「処置」であることを示すためです。
〈望みの強さ〉や〈ことばにできなかった切実さ〉に応えるために、私は筆を執るのです。
言葉にできない思いは、人によってさまざまです。
新しい事業を描こうとするとき、誰かとの関係に迷ったとき、大切な人に伝えたい気持ちがあるとき──。
ここでは、これまでに多く寄せられたご依頼を例としてご紹介します。
新しい企画や事業の構想をまとめたい
対象:起業家・研究者・プロデューサーなど
成果物例:企画書/提案書ドラフト/プレゼン原稿
人間関係で揺れる思いを整理したい
対象:組織内の摩擦に悩む方
成果物例:自己整理レポート/対話用メモ/手紙形式の自己開示文
大切な人に、言葉にできない思いを届けたい
対象:親・子・パートナー・喪失体験の相手など
成果物例:手紙/贈呈文/セレモニー用メッセージ
自分の半生や歩みを残しておきたい
対象:高齢者・退職を迎える方・棚卸をしたい人
成果物例:自分史/ライフヒストリー冊子/ブログ草稿
内面的なビジョンや人生観を言葉にしたい
対象:転機にある方・自己探求を望む方
成果物例:パーソナルミッション文/人生の物語マップ
自分の活動や事業をわかりやすく伝えたい
対象:個人事業主・NPO・アーティストなど
成果物例:プロフィール文/サービス紹介文/ウェブコピー
創作や世界観の源を形にしてみたい
対象:創作志望者・夢想家・映像作家など
成果物例:創作ノート/小説原案/未来構想プロット
法的手続きでは届かない心情を整理したい
対象:家族・親族・近しい人との関係に悩む方
成果物例:自己整理のための文書/和解に向けた手紙/話し合いの場に役立つ資料
※実績例:離別にまつわる調停での文書と資料作成(報酬10万円)。依頼者が歩みを進める支えとなったケース。
個人の内面を言葉にする方法は、組織やプロジェクトのビジョンを浮かび上がらせる場面にも応用できます。
「伝えたいのに、うまく言葉にならない」──その感覚は、チームや事業においても同じです。
新しい企画や事業のビジョンを言葉に
対象:起業家・研究者・プロデューサー
成果物例:企画書/プレゼン原稿/提案書ドラフト
活動や理念を外に伝える
対象:個人事業主・NPO・アーティスト・クリエイター
成果物例:プロフィール文/サービス紹介文/ウェブ掲載用コピー
組織の歴史や想いを残す
対象:中小企業・団体・学会・地域コミュニティ
成果物例:周年記念文/組織史/代表挨拶文
――
1️⃣ インタビュー
(対面または Zoom にて対話)
↓
2️⃣ 掬い上げ
会話の中から思いやイメージを拾い出す
↓
3️⃣ 編み上げ
言葉を整え、文章のかたちにまとめる
↓
4️⃣ フィードバック
あなたの確認・修正を経て磨き上げる
↓
5️⃣ 完成
世界に一つの「可視化された言葉」としてお届けします
ゴーストリーライティングの対価は、文字数や時間の長さでは決まりません。
基準となるのは、言葉にすることの難しさ、そしてそれが実現したときに得られる発見の深さや心の手応えです。
“ブラックジャック”になぞらえるなら、案件の性質によっては、相応の報酬をお願いする場合もあるでしょう。
一方で、もしあなたの動機が限りなく純粋で、切実で、世界にただひとつの必要を帯びているなら……
――驚くほど控えめな額でお引き受けすることもあり得ます。
本当に価値をもつのは、あなたの思いに宿る切実さ、そしてそれを言葉として形にすることの意味です。
その意味や目的の深さを、まずはご自身の内に確かめてみてください。
まだ形をもたない想いを、言葉として外に立ち上げたいと思われたなら ──どうぞご相談ください。
こんなことをしています 〈ゴーストリーライティング〉
コトバたちが動きだす 〜ゴーストリーライティング